2chまとめのまとめ速報

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「意識高い系」の起源を探る 元は褒め言葉、いつから悪口に? リーマンショックとSNSが生んだ「炎上」

   



意識高い系


    1: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2016/03/29(火) 14:25:40.42 ID:CAP_USER*.net


    本来は褒め言葉だった「意識高い系」が、なぜ他人を攻撃する言葉になったのか?
    2011年、「意識の高い学生」と呼ばれる面々と、彼らを嫌う学生たちとの討論イベントが企画されました。

    当時の仕掛け人は「『意識高い系』には、突っ込まれても仕方がない甘い面があった」と語ります。
    世界経済やインターネットの発展と強く結びついた「意識高い系」の移り変わりをたどります。


    ■アグリー・エビデンス・コンテクスト…
    LINEの人気スタンプに「意識高い系になれるスタンプ」というシリーズがあります。
    小生意気なキャラクターが「それ欧米じゃ通用しないよ」といったセリフをドヤ顔で吐いています。
    アグリー(同意)、エビデンス(証拠・根拠)、コンテクスト(文脈)と、はやりのカタカナ語もたくさん。たしかにいますね、こんな人。

    作ったのは、北海道小樽市のデザイナー中村圭一さん(34)です。
    「意識高い系になれるスタンプ」は、2016年1月末時点でシリーズ計4万5千セットがダウンロードされたそうです。

    ここまで広まった「意識高い系」ですが、元になった「意識が高い」とは、本来は褒め言葉です。
    なぜネガティブに転じたのか、そこには2つの「事件」がありました。


    ■不況の焦り、SNSに向かう
    始まりは、常見陽平著「『意識高い系』という病」(ベスト新書)に詳しく書いてあります。
    今から10年ほどさかのぼる2000年代半ば、就活用語のひとつとして、「意識の高い学生」という表現が使われるようになりました。

    この時点では「能力が高く、知識も経験も豊富な優秀な人材」といった本来の意味です。
    企業と学生が集まる就活イベントで、主催する就職情報会社が、参画する企業の採用担当者へのアピール文句として「意識の高い学生が集まります!」などと使われていました。

    ここで、ふたつの事件が起きます。
    リーマン・ショックと、SNSの登場です。

    08年秋のリーマン・ショックで新卒採用の枠が激減し、学生たちの「意識の高い学生にならねば就職できない」という焦りが強まります。
    同じ年にツイッター(4月)とフェイスブック(5月)が相次ぎ日本でのサービスを開始し、学生の間にも広がっていく。
    「就活のためにSNSで目立とうとする学生が出てきた」と常見さんはいいます。

    「意識の高い学生」になるべく、企業のセミナーや著名な社会人の講演会に出向いては、その感想をSNSで投稿する。あるいは、「みんなで就活を乗り切ろう」と学生団体を立ち上げ、就活イベントを開いてSNSで発信する。と、並行して「意識の高い学生」への批判が始まります。


    ■2008年のツイート、すでに「(笑)」
    08年のツイッターを調べてみました。現在も削除されていない投稿だけですが、「意識の高い学生」という言葉が含まれるものは4ツイートあります。

    そのひとつがこれ。日付は08年8月13日です。

    〈ビジネス(笑)ベンチャー(笑)意識の高い学生(笑)ビジネスプラン(笑)ビジョナリー(笑)人脈(笑)〉

    すでに(笑)がついています。

    翌09年は約30ツイート。褒める使用法が多いなかに、〈意識の高い学生=自己顕示欲の強い学生〉といった批判がちらほら混じります。

    10年になると、批判がぐっと増えます。
    「意識の高い学生」たちの一部には、「個性のない学生のマインドを(意識の高い俺が)変革する」といった啓蒙(けいもう)的な活動をする人たちがいて、上から目線だと嫌悪されました。

    批判は、「意識の高い学生(笑)」「自意識の高い学生」という風に、言葉をもじって嘲笑されるパターンが主でした。


    ■「引きずり下ろしたかったんだと思う」
    そして11年3月、東京で、「意識の高い学生」と呼ばれる面々と、彼らを嫌う側との討論イベントが企画されます。
    主催したのは、当時早稲田大学の5年生だった斉藤大地さん(28)です。

    斉藤さんは今、IT関係の仕事をしています。
    「僕の周りでも、『意識が高い』面々にムカつく声がありました。実際の彼らの活動を見たら、自分を大きく見せようとする感じとか、僕はちょっと笑えてきて、彼らをいじるイベントをやったら面白いかなあと」と振り返ります。

    「ただ、みんな笑うんじゃなくて割とマジでムカついていて。それは、就活への不安だったと思う。
    不況で採用が厳しい中、『意識が高い』やつらは早くから積極的に動いている。
    本当は自分もやらなきゃ置いて行かれると思うけれど、まだ一歩を踏み出せなくて、うまく目立って衆目を集めていたやつらを引きずり下ろしたかったんじゃないか。
    一方で、『意識が高い』側にも、突っ込まれても仕方がないような甘い面がたくさんあった」。

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160329-00000002-withnews-soci
    withnews 3月29日(火)11時21分配信



    >>2以降に続く



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