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「明治維新は市民革命だった」 フランス革命と比較する研究者たち

   

1: 名無しさん@涙目です。(東京都) [ニダ] 2019/03/18(月) 20:10:11.05 ID:Us/bW1Hk0 BE:123322212-PLT(13121)
 日仏の研究者による論集『フランス革命と明治維新』(白水社)が刊行された。編者の三浦信孝・中央大名誉教授(政治哲学)=写真=は、
「明治維新を市民革命と位置づけ、フランス革命と結びつけて考察するという、忘れられがちな視座を改めて提示したかった」と狙いを語った。

 「明治150年」の昨年、東京で開かれたシンポジウムを基にまとめたのが本書だ。三浦氏は、日本国内では冷戦終結後、
社会主義革命への幻想がなくなったことで、明治維新をフランス革命と比較した研究が低調になったと指摘。
他方、ヨーロッパでは明治維新が「天皇制国家を生んだ」と否定的に捉えられ、革命史研究のなかで等閑視されてきたという。
「フランス革命を理想化して明治維新の足りない部分を論じるのではなく、革命には複数の経路があるのだと示すことが重要だ」と強調する。

 本書所収の論文のうち、三谷博・東京大名誉教授は、日本では世襲身分制の解体などの根本的社会改革が、
フランス革命期の内戦や対外戦争と比べると少ない犠牲で実現できたとし、明治維新は非西洋諸国における政治体制の
変革モデルになりうると積極的に評価した。

 渡辺浩・東京大名誉教授は、トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』を手がかりに、「仏、日、中の順に近代化が実現した」とする通説に異を唱えた。
すなわち中国は皇帝専制ではあったが宋代の10世紀にはすでに、世襲貴族がいなくなり、エリートが科挙で選抜されるという、
「デモクラティックな社会」が実現していたというのである。

 このほかフランス革命史研究所のピエール・セルナ氏、日仏会館フランス学長などを務めたピエール=フランソワ・スイリ氏の論文も所収している。

 三浦氏は、社会格差の解消などの課題が、現代の日本でも完全には実現されていないと指摘。フランス革命が掲げたこうした理想と現実の間の
隔たりは埋められておらず、「革命は終わっていない」とするセルナ氏の立場に共感する。「現実を批判する上で、高く掲げた理想は有効。
今後も明治維新とフランス革命を比較しながら、『民主的な共和国をつくる』という未完の課題を実現すべく、努力を続けていくべきだ」と話している。(文化部 小林佑基)
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190317-OYT8T50057/
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